2008年5月22日木曜日

4回目のジンクス

予定の出発時間を過ぎてもまだ、こうしてパソコンにむかっている私。
忙しい時というのは、忙しい神様が「こんな時、あなたはどうする?」と
試すのかな、そう思っては「そんな手にのるものですかっ」と
負けずにキーボードをたたいています。

本当は、こんな時(山口選手の負傷&オリンピック選考会)ですし
自分自身が自分の思いに酔って!?しんみりと
胸の内を語りたかったのに・・・。
いつもの「マネージャー節」で失礼をいたします。

私は自転車にかなり必要に迫られませんと、乗りません。
よって、自転車の歴史や構造、その他のいろんなことが全くわかりません。
数少ない私の自転車知識のうち、
このMTBクロスカントリー競技がオリンピックに採用されたのは
アトランタオリンピックの時で、シドニー、アテネ、
そして今回の北京が4大会目になります。

4大会ずっと生き残って、任命を受けてきた選手は山口孝徳選手だけです。
途中、なんどか、自分を見失ったり、モノ造りに励んだり
横道にもそれてきましたが、結局それらの全ては《究極を目指す》ためで
言い換えると「どうしたら今よりもっと速く走れるようになるのか」
自問自答の16年(←ざっとの計算)だったのではないでしょうか。

皆さんには16年以上も続けてきた・・・いえ、魂も身体も、お金も
社会的な立場も全てをひっくるめて戦い続けて、
挑戦をしてきたことってありますか?
私はありません、何一つ。

マネージャーだからって言うのではありませんが、
アンラッキーで、しかもその相手が自然(去年は地滑り、今年は強風)で
それでも腐らず(横で見ている私は思いっきり腐りましたけれど)
走るんだ。山口孝徳という人は。

TEAM員やスタッフでなくとも、もし、この生き様を共感、いえ、同感、
いえ、頑張れよ!と思っていただけるのなら、
どうか、日曜日、愛媛県八幡浜のオリンピック選考会へ
メッセージも念力も、おまじないも、声援も・・・送って下さい。

この世の中は、ある意味「契約」や「勝敗」で成り立っているけれど、
私はそうじゃない、って、そうじゃないよ!って思うのです。
最後は人と人。
だから人間が集うこの日本も、地球もおもしろいんだ!って、思ってきた。
なんか おばちゃんの主張 みたいになってしまいましたけれど、
私は愛媛県には、とにかく、この瞬間を楽しむために戦ってきます。
4回目のジンクスを信じて。
そう思わせてくれる人がたくさん周りにいて下さるから私は腐りません、
もうこれ以上。

うちのカメラマンで自身もスポーツクラスで走り出した遠藤弘樹氏が
(誤解を恐れずに表現するけれど)しつこい くらいに
電話をかけてきてくれる。山口孝徳を想って。
ファンの方もスタッフもそれぞれの立場と思いで、応援をしてくださるから、
この幸せを握りしめて、私はがんばる。泣くもんか!

行ってまいります!オリンピック選考会へ。

どうぞ山口孝徳選手へのご声援を宜しくお願いいたします!

2008年5月21日水曜日

少しはさぁ〜


今回の山口選手の負傷の件と仙台大会での力走に、
たくさんのお優しいメッセージが届けられて、
私は皆さんのその気持ちにどっぷり浸からせてもらっています。あったかい。
ありがとう。心の底から。ほんとうに。
(おひとりおひとりに、ご返信が迅速にできなくて申し訳ありません)

山口孝徳を知る人はもうご存知かと思いますが、あの性格です。
今回、とても大きな痛みだって彼を襲っているはずです。
なのに、彼は、そんな様子を絶対に人には見せません。
仙台に集合した今回の事情を知るスタッフだって、
「マネージャーは大げさなんだから!」と思ったにちがいない。
だって、あまりにも、山口孝徳はいつもとかわらない笑顔とユーモアで
みんなの笑いを誘うようなことばかりを率先していたから。

あっ、別に私は山口孝徳選手って・・・と
涙を誘うような文を書くつもりなんて全くありません!
私だって自分が大事です。
みんなから「感情的になってオーバーなんだから!」と
思われているのではないか、と、自分がかわいそうになってきたのです。

もっと言えば、今回の件でいつも以上にその威力を発揮していただいている
TEAM Drにだって、笑顔満開☆で話をして、ぜんぜん痛そうじゃない!、
Pro Rideプロジェクトのフレームビルダーさんとの電話にだって
元気満タン☆でベラベラとしゃべって、ツラそうじゃない!
普通、痛みがあったら、性格も落ち込んで暗くなるし
声だって低くなって、あきらかに伝わるはずだ。痛みを持っていること。

それと、お願いですから。。。
私以外のヒトにだって「痛い!痛い!」と言いなさいよ!怒

今日は昨晩から右足の膝がイヤな音を鳴らしながら曲がらなくなり
ある整体師の方のもとへ、
私はトラック野郎よろしく!運転を、がんばりましたとも!

なのに、な。
そのカラ元気を見ていると、泣けてくる。何だか、イライラもする。
少しは、もっと正直に、少しは、もっと真実を
自分をラクにしてあげてくださいよ・・・

痛みって、自分以外のヒトには理解ができない。
伝わる唯一の言葉「イタイ」をちゃんと受け止めてあげないと。
身体を労って、自分自身でちゃんと大事にしてあげないと
身体からのサインを見落としてしまいかねない。
だから今、膝が痛いんじゃないのかな、現実を無視するから。

なんだか今日は私も身体中が痛くなってきたので、もう寝ます。
すみません。こんなブログで。

2008年5月19日月曜日

いつか必ず・・・書く(勝つ)!


昨日の仙台大会はたくさんの方にご声援をいただき、
どうもありがとうございました。
(画像は差し入れにいただいたお菓子などの一部になります。
いただいたお菓子のタイトルが、これまた涙を誘うのです。
「鯛安吉日」「楽笑栗」・・・
こんな気持ちの込められた差し入れはありません!
本当にどうもありがとうございました。美味しかったです)
リザルトのアップが速い時代ですので、皆さんもうご存知かと思いますが
山口孝徳選手は11位でゴールとなりました。

先日、私が「あなたのアンラッキーを中和するためにお守りを」などと
書いたその日、実は、山口選手は突風にあおられ、転倒、
頭部6針縫合、肋骨2本・骨盤の骨折、左側を強打し、
一時は自力で階段が上がれないほどでした。
これまでに、肋骨を折っていても、公式戦で優勝をしているし、
以前、フィリピンで行なわれたアジア大陸選手権大会でも
肋骨を折っていながらも、準優勝になっています。

ですので、私は、肋骨を骨折していても「それが何か?」ぐらいの
気持ちでいたのです。
しかしそんな私の軽い気持ちはすぐに吹き飛びました。

仙台大会のための調整でトレーニングに出かけた山中で
(その日は自宅近くの気温が11月並に下がり、
強風で落石もとても多かったそうです)
突風に身体をもっていかれ、転倒、数分意識不明のまま放置され
救急車で病院に運ばれた時には、意識混濁があり、
意味不明なことをしゃべっていたそうです。

本題はここからです。
通常、何があってもリタイヤを選択しない山口孝徳選手ですが
今回ばかりは肝心の足が動かなかったこともあり
仙台大会への出場を取りやめる、と申し出がありました。
この足では走れない、と。
私がこれまでで聞いた言葉の中で一番のショックを体験。

TEAMスタッフへ連携し、今後のことを話あったり
本当にバタバタと時間だけが過ぎていきました。
うううん、そうじゃない。
私の中でぐるぐるしていた言葉は「なんで山口孝徳選手ばっかり・・・」。

翌日、スポンサーでお世話になっているアミノバイタルプロを
がぶ飲みし(こんな飲み方をして申し訳ありません!)、復活。
仙台へ移動となりました。

レース中、あとひとり!が抜けなくて、追いつかなくて、11位。
今日のこの段階では、北京オリンピックの代表者選考会の
メンバーに入っておりません。よって、次戦の八幡浜大会は
普通の公式戦出場扱いになっています。

この状況を知るTEAM員のみなさんから、もう泣けて泣けてぐぐっとくる
温かいメッセージが沢山届けられています。
そのエールを読みながら、お顔を思い出し、私の右手はいつのまにか・・・
握りこぶしが作られていました。
負けちゃダメだ!自分に、こんな事態に、って。

皆さんにお願いがあります。
どうか山口孝徳選手に「レースを棄権」することを勧めないで下さい。
むしろ「こんなことに、負けんなよ!」と、ご声援をお願いしたいのです。
こんなことをお願いする私は非情かもしれません。
でも、自分の進むべき道は、誰でもない、自分で決めないとその次・・・
前へ歩めないことを私は知っています。

また、山口孝徳という選手はこれまで何度も逆境をバネにしてきた選手です。
私の言うことなんて聞くような人ではありません。
もし、聞いてくれる人生を歩んでいたのなら、きっと、今頃、
彼の職業は「MTBプロサイクリスト」・・・ではない。
だからこそ、「頑張って!」という美しい日本語を彼に届けてほしいのです。

そして私は、いつか、これらの不運を・・・いえ、
彼がアンラッキーにもめげず、戦い続けたことを書きたい。
いつか、必ず、私は、書く!

2008年5月14日水曜日

少しの事情

今、ある事情が発生し、予定を切り上げ、明日、
週末の仙台大会に向け出発をすることになりました。
その事情につきましては、ごめんなさい、
今日の時点でまだ公表をすることができません。
それは、選手本人である 山口孝徳の意志 だからです。
身体と自転車、そしてTEAMで走るこの競技ですから、
選手のポテンシャル、グルーブを乱すことは避けたいと思っています。
なお、TEAM員・スタッフには「その事情」については既にご報告済みです。
このブログを楽しみにしてくださっている方々には、
大変申し訳ないのですが、どうかお許し下さい。

明るいニュースも実はあるのです!!!
明日、いよいよPro Rideグッズの新しいラインナップが発売開始となります。
ウィンドブレーカーに、エコバック、ちょっと楽しいカラーのTシャツ、
寒い季節や雨の日などに役に立つ温かいコート、
キャップ帽なども製作をしてみました!
こちらもお楽しみになさってくださいね☆&ご注文をお待ちしております!

人生は いろいろ あります。
嘆きたくなったり、落ち込んだり、悲しくなったり、いろいろありますが
それでも、いろいろあるからこそ 人生 なんだとも思うのです。
楽しみましょう!どんなことも!!頑張れ!自分!!
(↑これが一番大事!皆さんも自分自身を当てはめて読んで下さい)

2008年5月13日火曜日

マネージャーの心 選手知らず

アンラッキーなことがあったら
皆さんはどう対応をしているのでしょうか。
たぶん、独自の おまじない や 
大事にしていること があるかと思います。
私はこれといって何も持っていないので、ヤケになる!?ことで
自分の心をごまかしたり、現実に蓋をしてきました。

(逃げているワケではありませんが、その瞬間だけは、どうにかして
心が安らぐよう努力をするわけです。
そんなことがナンの改善策にもならないことは承知で!)

焼けになる方法として、手っ取り早く「酔っぱらってしまえ!」となりますが
甘いお酒なら底なしの私も、ビール(苦い!)や日本酒が全く飲めないので
憂さを張らすその術として、大声で歌ったり、
自分を甘やかすべくお菓子を食べたりしています。
だって。
この世にひとりしか存在しない自分自身を、粗末になってできやしません!
できることなら、ツライ思いや痛い思い、
すっごい頑張らないとならないことから
避けて通りたいのです。ツイテいないのはもっとイヤっ!
経験は財産ですけれど、私ももうこの年です、
勘弁していただいていも罰が当たらないような気が・・・

アンラッキーを回避する為に、
実は先日「お守り(翡翠の水晶)」を手に入れました。
山口選手に幸運なことばかりが続き、不運なことが寄り付かないよう
自分の手には巻かずに、山口選手に・・・
山口選手にプレゼントをしたのです。

なのに。

月刊モーターマガジンの原稿を書いていたその手を休め、彼は言った。
「これ、あしかせ(足枷)?キーボードにがちゃがちゃ当たるし・・・
ちょっと迷惑かも・・・」

なーあーにーいッ!!!!

あなたのアンラッキーをどうにか 中和してさしあげよう と思ったのにッ!
いいです。
その水晶は外してくださいましッッ。
ったく・・・マネージャーの心、選手知らずとはこのことです。
皆さん、もし、山口選手のその手首に あしかせ(足枷)がなかったら
もっとマネージャーに感謝し、
その御心を受け入れるよう言ってやってくださいましっ。

2008年5月12日月曜日

お疲れ様でした


昨日は長野県高山村にて
「第1回信州高山温泉郷サイクルフェスティバル」が開催されました。
GW明けということもあり、地元長野からのご参加が多かったようですが
我がTEAM Pro Rideからの参戦が目立っていたような・・・
その分、私にとりましたらとても幸せな2日間となりました!

いろいろと書き記す前に、心からの御礼を!
エイイチさん、わざわざ有休をとり、しかも日帰りでのサポートを
本当にどうも有り難うございました。
私も久しぶりの再会がとても嬉しかったです。
あなたのTEAMへの思いや優しさが、更にぐぐっと胸に染みました。
ありがとうございました。

キッズ・ジュニア選手の保護者のみなさま。
遠方はるばる、ご参戦くださり本当にどうもありがとうございました。
子ども達は「子ども」ですから、
お父さんやお母さんのサポートがありませんとレース会場に来ることも
まして、出場をするためのエントリー費すら支払うことができません。
私のように(山口選手に)恩着せがましいことを言うワケでもなく
ただただ我が子の成長やがんばる姿、そのファイトを支えて下さる
親御さんのお気持ちに、お姿に、
私はひとり感動を、あらためて(林の影で)しておりました。
保護者のみなさん、本当にいつもありがとうございます。

また、この自転車競技は兄弟姉妹などで一緒に取り組んでいるご家庭が
多いかと思いますが、それでも、私なら、すみませんが、していません。
きっと。
せっかくの休日を兄弟姉妹の応援に、一緒に山(会場)で
過ごしてくれる・応援をし続けてくれる兄弟姉妹の存在にも
感謝をしないといけませんね。
兄弟姉妹の勇姿を けなげ に応援をしてくれるのですから。
これは、兄弟姉妹に限らず、家族や友人、仲間・・・
全ての選手に当てはまると思います(山口選手も復読してくださいましッ)。

私は今回「孫」の おいらくん を同伴させてしまったので
しかも2日目は雨だったこともあり、
おいらくんを常に抱っこをしていなければならず
TEAMマネージャーでありながら、その使命を果たさず
申し訳ありませんでした。

&。&。&!
表彰式の際、嬉しくて、興奮をして、画像がブレているものばかりが
カメラに残っています。あ〜あ〜、せっかくの思ひ出がっ!
カメラを撮る際にはブレナイように、ちゃあんと脇を閉めるように
山口選手には口がすっぱくなるまでしつこく言っているのに!
やってしまいました。反省。
(自分の失敗には「あ〜反省」で終わらせるんだ・・・怒←山口選手談)

早川裕紀選手!集合写真を撮る時に「おいらくんも!」と
誘ってくれてありがとう☆
あなたのその優しい気持ちがとても嬉しかったです。
ありがとね☆

今日、うちの選手が学校やお仕事にちゃぁあんと行ってくれたのか
心配なマネージャーであります。
ほら「遊んだ&楽しかった翌日は学校をお休みしてはいけません!」
という約束がありますでしょ!?笑

悪天候と寒さの中、レース&サポートをお疲れ様でした。
今週末は公式戦の第2戦が仙台でありますので、
山口選手、次はあなたの番ですよ!がんばるのは☆

2008年5月9日金曜日

イベント情報

明日10日(土)と11日(日)は長野県高山村温泉郷にて
サイクルフェスティバルが開催されます。
山口孝徳監修のもと、楽しく元気いっぱい!のイベントになるよう
大会関係者のみなさんと準備をすすめてまいりました。
ご参加を予定されております皆さん、どうぞ道中お気をつけて
信州を目指してくださいませ。
一緒に楽しい時間を過ごしましょう♪

私もTEAM Dogの おいらくん を連れて参加をする予定です。
(おいらくん、嬉しくて わんわん 吠えたり、
ぎゅんぎゅん走り回ったり・・・はしゃぐ姿が想像できます☆
マルチーズですので、ホワイトカラーではありますが
この2日間だけは おちゃめさん も許してあげちゃいます)

今日も親友と電話で話をしたのですが、私、おいらくんに対しては
「孫」をもったおばあちゃんのような気持ちで・・・笑

TEAMの皆さんもたくさんエントリーをしてくださっているようですので
再会を楽しみにしています。
ちなみに、いえ、私は もちろん 参加はいたしません!
舗装路でもヨロヨロとやっとですのに、土の上を走って
転んだりしたらそれこそ おじゃん!です。
応援をがんばります。はい、応援。

2008年5月8日木曜日

ワンコイン


開幕戦を終えたばかりで、山口選手ネタをご希望の方が多いかと、
私も自分の身分やしなければならないこと、を、理解してはおりますが。
今日も「自分ネタ!」で失礼します。

私は《脱メタボ》と、
6月8月9月の各下旬に、ぐわんばらないとならいことがあり
この4月からまた自転車を乗り始めています。
通常、「継続」が大の苦手なワタクシですので練習も1日おきに、
あえて・・・あ・え・て設定をしています。笑
練習の課題としていつも自分と約束をしているのは
ヘトヘトになったり、くじけそうになっても
決して「足はつかない」ということ。

おととい、往復24kmの練習コースを走っていた時、
道路の脇にキラリンと銀色に輝く丸いコインのようなものを発見!
ひゃ、ひゃ、ひゃくえんだま だわ!!!
私は自分との誓いでもある「決しては足はつかない」を破り、
上り坂で苦しかったけれど、自転車を止め、
輝く銀色の100円玉と思われるものを拾いました。

パチンコ ワン

泣きたかった。100円玉なんかじゃない!
パチンコをするためのものらしいそのコインをギュっっと握った後、
悔しいから、自分のおろかさを戒めるために、
私はそっと地面に置き、また自転車に乗り頂上を目指しました。

で、ね、今日は練習日だったので
鹿児島のTEAM員と電話でしゃべった後、気合いをもらい練習へ出発。
1日おきとはいえ、この老体にムチ打っての練習は、やっぱりキツイ。
上り坂に入った直後に行き交うドライバーに
「がんばれよ!」と手を振ってもらったりして、私は気分がよかった。

でも。今日も自転車から降りてしまった。

だって、地面にキラリと光るコインを見つけたから。

ご・ご・五百円だまに違いないっ!


パチンコ ワン。


また同じ手にひっかかってしまった・・・ばっかじゃないか、ワタシ。

そんなわけで、今日はそのコインを端に置いた後、
落ちていた葉っぱを上に乗せて、さよならしました。
もう二度と同じ手を・・・
いいえ、私が自分にひっかからないように。
皆さんもワンコインに騙されませんように!

2008年5月7日水曜日

Pro Rideプロジェクトと職人さん


ようやく開幕戦で何があったのか、本人から調書!?をとりました。
(今週中には戦歴欄にレポートを掲載する予定です。
本人が早く原稿を書いてくれるといいのですが・・・)
私はメカに弱いので間違って表記をしていたらお許しを。
変速機が何らかの原因で壊れ、チェーン→ペダルと故障。
ゴールをした時には、手でペダルを回すことすら困難な状態に。
チェーンが切れたら走れない!
その時点で、優勝をあきらめ、どうにかゴールができるように
慎重走行に切り替えた、とのこと。

メカニック的なことがまるきしわからぬ私ではありますが、
話をきけばきくほど、よくぞもってくれました!と自転車に感謝しました。
&荒瀬監督にも感謝を申し上げたいと思います。
ことレース中、選手本人は「戦闘モード」に入っていますから
冷静な処置/的確な判断 が鈍る時があります。
また、集中力が高ければ高いほど、一瞬の出来事でその集中力が切れ、
身体が走れない状態に陥ってしまうこともあるのです。

山口選手にメカトラブルが発生した際、
とにかく前列からのスタート位置を確保するために、ポイントを得る為に、
何を選択をしたらよいのか、何を選択すべきなのかを
荒瀬監督の判断力と山口選手の経験とが上手く重なり合い
12位という結果を生み出すことができました。
次の仙台大会に繋がりました!

また、GWだというのに、たくさんの方にご来場いただき、
ご声援を送っていただき、
なんと御礼をお伝えしたらよいのか、わかりゃしません。
心の底から ありがとう をお伝えいたします。

レース後、山口選手は次の仙台大会にむけて、
我がPro Rideプロジェクトの職人さんでもある有限会社キモリの
木森社長の工場を訪ね、いえ、押し掛け、壊れた部分に対する対応を依頼。
日々の業務もある中で、最優先で工場が動き出しました。
本当にすみません。ありがとうございます!!

今、2週間後の大会のためにさらに忙しくなってしまったのは、
木森社長だけではありません。
山口選手の魂の全てが込められたフレームを製作してくださっている
サイクルワークス ムラヤマの村山師匠、
山口選手が100%の信頼をおいている岡山県のプロショップであり
メカニックのなかやま店長・・・
今、このプロジェクトにかかわる全ての「職人さん」が
山口選手の勝利の為に1分1秒を惜しまず、
その道を 極めて くださっています。

ありがたくて、ありがたくて、本当にありがとうございます。

私も今、手を合わせるだけでなく、何か、なにか出来やしないかと
思っています。あっ、思うだけじゃなくて行動をせねば!
俄然、やる気でました!

開幕戦を優勝で飾ったブリジストンの辻浦選手!おめでとう☆

2008年5月5日月曜日

今日の開幕戦

長かった1日が終わろうとしています。が・・・
山口選手本人と
連絡がとれない/連絡がこない/連絡をとろうとしない
ので、今日のレースで何があったのか、真実はまた後ほど。

私が知っていることだけをご報告しますと・・・。

最後尾からのスタートだったので、1周目で既にトップと5分差がつき
(箱館山の会場のコース図が?だし、
実際にこの目で確かめたワケでもないので
こーいう事態での憶測はさけなければなりませんが・・・)
スタート時の混雑もあったのかな・・・でも、
最多追い抜き賞は確実です!笑

本人からは以下の短いメールが届いたきりです。この時間になっても。

「ペダルがまわらないトラブルで12位だった」

受け入れますとも。どんなことも。

とにもかくにも、お疲れさまでした。
私にとって、たくさんの方からのご声援が、この1年のご褒美になりました。
本当にありがとうございました。

ったく。みんな待っているのに!詳細!!
みなさん、ごめんなさい。

2008年5月4日日曜日

明日は開幕戦

明日はいよいよ開幕戦です。
更新率がぐぐ〜んと低いこのブログなのに、
明日の開幕を迎えるにあたり、ブログを書いている私・・・
そうなんです。
開幕戦を、私、欠場しました。
理由は 諸事情 なんですが、山口選手から
『「なんでマネージャー来ていないの」とか
「えみちゃん来てないなんて、つまんない」など
いっぱい言われて返答がめんどうになってきた』と連絡がありました。

まぁ、社交辞令とはいえ、皆さん、私の存在を気にかけてくださって
ありがとうございます。

これまで裏方を守ってきたワタクシに感謝せいっ!

と山口選手に言いたくもなりますが、明日は待ちに待った開幕なので
私のつまらぬ気持ちは ぐぐっと 飲み込みます。

昨年の今頃は、病院にいました。
スタートラインにも並べず、ベットの上で脱臼した右肩と
顔面骨折の痛みと共に手術日を待っているだけの時間を過ごしていました。
今も、頬の骨は割れたまま で、食べ物を食べるとパカパカと動くそうです。

私が思い出すのは、山口選手が救急車で運ばれる寸前に、私への謝罪と
「俺でよかった・・・」と言ったことがよみがえります。
俺でよかった・・・いろいろな意味が含まれていますが
私は素直に「そうだね」と言っていたのです。
もっと言うと、
彼が何を言いたかったのかを瞬時に悟っていたのかもしれません。

まぁ、その後の介護の大変さは重労働でしたけれど。
(看護師さんたちに身体を洗ってもらったり、何かをお願いするのは
山口孝徳33歳、恥ずかしさや頼みにくいこともあろうかと
黙々と私はやった。それなのに!!!
生意気なことを言われると頭にくる!
元気になってよかったけれど・・・はぁ〜←ため息)

メーカーには所属せず、個人の事務所を立ち上げ、
自分が乗る自転車も自分で造る。
お金もないし、不安定な中で、それでも自分の進む道を
あきらめず、見失わずにやってきた。今日まで。
この間、そんな山口選手を見捨てることなく、励まし、信じ、
応援をしてくださった方々、TEAMに出会って今日がある。

この間、もう辞めたくなったことは数知れない。
でも、個人の挑戦がどこまで通用するのか、果ては
どんなマジックをみんなに見せることができるのか、
山口孝徳の後ろ姿を見守ってくれる方が、TEAMがある限り、
山口孝徳も己の生き様を届けてほしいと思っている、私は。
みっともない部分も、残念な姿も、それでも負けない力を
ひとりでも多くの方に、どうか、見て欲しい。私の願いでもある。

明日の開幕は、結果はどうあれ、
1年ぶりのスタートラインを楽しんできてほしい。

また、たくさんの応援メッセージも届いています。
本当にありがたく、嬉しく、大切に読ませていただいています。

ゼッケン100番。
最後尾からのスタートです。
皆さん、滋賀県箱館山スキー場へ、山口孝徳選手へ、
念力、送ってください!

2008年5月3日土曜日

靴下の処分時

来週は「母の日」ですね。
この歳になっても、親孝行どころか、助けてもらってばかりで
私の方が年中「娘の日」のような気がします。
そんな私ですが、会う度に足元のチェックをしています。母親の。
というのも、学生の頃、カリキュラムの中に病院実習があって、
実習中に、私は母の「もったいないから捨てられない」と
賞味期限がきている「靴下」について考える機会を得ました。

靴下の捨て時・・・皆さんの基準はどこですか?
私は新しい靴下が好きで、しかも捨て魔な性格ですので
けっこう消費量が多いハズです。
なので、自分や知人への海外なんかのお土産は「靴下」と決めています。
かさばらないし、軽いし、そんなに好みも反映されませんから、
いただいても困らない・・・それが靴下だと受け止めています。
自分の趣味にあわなかったら、夜眠る時や、
クルマや飛行機の中などの移動専用にしてしまうとか
何かと使い道がありますでしょう?

(一度に50人分くらい、まとめて どかっ! と買うので
店員さんにも「お店でも始めるの?」と聞かれています。笑)

内科外来の実習日、私は白いストッキングにナースシューズを履いて
診察室で、患者さんが先生に呼ばれるのを待っていました。
ひとりのおばあちゃんの診察の番になり、
触診のためにベットに横になってもらった時・・・

そのおばあちゃんは、穴の空いた靴下を自分で縫い繕ったのでしょう
緑色の靴下に白い木綿糸で、穴が繕ってありました。
命あるものはどんなものでも大切にしないといけません。
靴下の穴だって、そこを縫ってしまったらまだまだ履けます。
そんなことは百も承知です。

でも、でも。

捨て時が難しい靴下ゆえ、私は思い切って、潔く処分する気持ちを
もっていたいのです。

私の母も「もったいない」と、どんなものでも
捨てるための勇気を、
奮い起こすことに、
どれだけの時間を使っていることか。

私は母の生き方/物への気持ちを大切にしたいと思っています。
しかし、私は言ったのです。
「私から靴下をプレゼントする楽しみを奪わないで・・・」と。

私も年をとり、よって親はもっと年をとりました。
だから、これまでの人生を、その体重を支え、時に走り、歩き、
人生の中で幾度も踏ん張ってくれた、
がんばってくれた足へのご褒美として
いつも新しくてさっぱりた靴下を履いていてほしいのです。

あの実習日のおばあちゃんに、私が思ったのは
あ〜あ、捨て時がまた延びちゃったね・・・
でした。

エラそうに書いているこの私も、捨て魔のこのワタクシも
処分にかなりの勇気と時間がいるものがあります。
バスタオル。
役目を終えた後は、バスマットに縫い、その後は山口選手の
自転車整備用に小さくカットされ、真っ黒になり、ゴミになります。
捨て時・・・その決定は・・・むずかしい。

2008年5月1日木曜日

天国への旅立ち

昨晩、私がその御心に甘えてばかりいた猫のレオちゃん(享年18歳)が
天国へ旅立ちました。
誤解を恐れずに本音を言うと、実は、私、ネコが苦手でした。
特に理由はありませんけれど、いえ、特別な理由がないからこそ
私は苦手なネコを長い間、好きになれなかったのかもしれません。
理由がないのですから、対処ができませんものね・・・

そんな私が
レオちゃんに出会って、ネコが好きになりました。
彼は私にとっては特別なネコでした。
ネコなのに、まるで人間のお父さんみたいな存在感。
こんな私にだって優しかった。
動物達は直感でよく感じるといいますよね。
この人は自分を好きでいてくれるのか、どうか、
この身を託しても大丈夫か、どうか、を。

レオちゃんは、私がネコが苦手なことを感じ取っていたはずなのに
そんな私をも受けいれてくれました。
大丈夫。大丈夫。って。

レオちゃんに、これまで何度も何度も悩みや、苦しいことを
愚痴らせてもらって、私は助けてもらってばかりで、
いったい彼に何が出来ていたんだろうか、と、
ありがとうを伝える前に、私は彼に謝ってばかりでした。
彼を保護しなければならないはずのニンゲンの私が
彼に保護されていたのですから、このご恩を忘れようにも忘れられません。

今は、レオちゃんが先に出掛けた天国に
お世話になりました、ありがとうございました、と手を合わせています。
レオちゃん、私と出会ってくれてありがとう。
安らかにお眠り下さい。ほんとうに、ほんとうにありがとう。