2008年10月4日土曜日

永遠の場所

とても大切に思っている女性の方の旦那様が61歳という若さで
その使命を全うし、天国へ召された。その彼女は、私の性格はもちろん
私の反抗期なども知る身内同然の間柄。私は彼女が大好きだし、
彼女は「お父さんの病気は私が治す!」と雨の日も暑い夏の日も1年以上、
病院へ通ったのだ。毎日。自転車で1時間以上をかけて。
私の母は特に、娘のように思う彼女の身体を毎日案じていた。
どうか、彼女が倒れませんように、と。

洗礼を受けたクリスチャンのご夫妻ゆえ、前夜式も告別式も
十字架とイエス様に見守られる中で行われた。
私は宗教を正面から学んだことがないし、強い興味も必要もないため
ここに記す言葉が支離滅裂であっても
クリスチャンの方々、どうか許してほしい。

念のため申し上げると、私は以前、マザー・テレサのお墓参りのために
インドはコルカタを訪れたことがある。マザーもクリスチャンだが、
私は、その教え=愛の精神 を行動で示し続けた彼女を尊敬するのであって
その彼女の原動力となるイエスさま・聖書の教え、などは勉強をするつもりが
ない。よって私は洗礼を受けたことはないし、宗教自体は否定はしないが、
肯定もしないという立ち場の人間である。

親は、両親の命は「永遠」だと、若い頃は、特にそう思ってきた。
しかし、30代後半に入った私には、自分身体の衰えも感じ、同時に、
親の老化も現実として目の当たりにすることが多くなった。
よって、一緒にいられる時間を大切にしよう、とか、なるべく機会を作って
写真を一緒に撮っておこう・・・などと思う。

天国に旅立たれたその旦那様と彼女には、成人をした2人のお子さんがいて
何故か、その2人と私はとても仲が良く、毎年、夏に食事会をしてきた。
(姉弟で、私とはひと回りも年齢差があるのだが、本当に気が合う)
ボーリングをやったり、昨年はフランス、今年の8月にはイタリアンのお店で
お互いそれぞれの会社の話や、これからのこと、叶えたい夢の話・・・
時間を忘れて語りあった。翌日の仕事のことを一切無視して。

その時に、そのお姉ちゃんが私にハッキリと言った。
「うちのお父さんは、絶対に死なない」と。
それも笑顔で。
私は心の中で「この世にある絶対は『死』しかないんだよ・・・」と
言いかけてやめた。この子達のお父さんの病状を知ってはいたが、
そこには、その笑顔が全ての「真実」を物語っていたし
人の命が医学を超えることがある、と、私は身を持って体験していたから。

私の感情的にも、この家族から大切なお父さんを奪わないでください、
おじさんが必要以上の痛みや苦しみ、不安がありませんように・・・
などと、この1年、祈るしかなかった。しかし。
9月30日に永遠の場所(クリスチャンの方にとっては天国)へ旅立たれた。
心からご冥福をお祈りしたい。

今日は、土曜日だが、二人とも会社勤めがあり、出勤。
私は、自分が今できること・・・食べたくないだろうけれど
身体に力がちゃんと入るよう、パンと野菜ジュースを2人分用意して届け
実家から250キロの道を車で走り、今朝、長野の家に戻った。

私のこのブログは殆ど、身内のような存在の方ばかりが
ご覧くださっていると思う。だから、皆さんにお願いがある。
言いたいことがある。伝えたいことがある。
これからも一緒に 生きて いってください。
お願いします。

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