2008年4月29日火曜日

グリコ ジャイアントコーン

先日、私の家族のことを少し書いたところ、
もっと読みたい!などと嬉しい連絡をいただきました。
ということで、ズにのって、今日は私の父のことを書きますね。

私が中学生の頃に入院していた大学病院での思い出です。
当時は今のようなコンビニがぜんぜんなくて、
大学病院の前にあるのは、シブい食堂と医大生専用の本屋さんぐらいで
唯一の楽しみは病院内の売店のみ、でした。

手術を3日前に控えた晩、父はその日も、いえ、毎晩、
お見舞いに立ち寄ってくれました。
(父の会社から病院へは片道1時間、しかし、
病院から自宅へは父の定期券ルートだと2時間近くかかりました)

今思えば、くだらない話しかしていないんですが、
当時の私には貴重な、大事な父との時間でした。
個室にいたせいもあって、夜の暗さとシーンと静まりかえる病棟&病室が
こたえました。いつも父がその日最後の面会人だったから余計です。

父が帰り支度をした時に、なんの脈略もなく
「アイスが食べたい」と、私は言い出しました。
父は「こんな夜にもうどこにも売ってないだろう。我慢しなさい」と
病室を後にしました。

私は別にアイスが食べたかったわけでもなく、
父にわがままを言いたかったわけでもなく、
ただ、ただただ、ひとりになるのがイヤで言ったように記憶しています。
(計算はなし、で)

30分くらいたって、病室をノックする音がしました。
父が、私が当時大好きだったグリコのジャイアントコーンを
買ってきてくれたのです。
それも、バニラアイスは溶けてドロドロ、
よって、コーンの部分はベッタベッタ。

食べたかったわけでもないあの時のジャイアントコーンが
今でも私の好物ですが、父のことを思い出す品でもあるのです。
これからもきっと私はジャイアントコーンを見る度に
父の優しい気持ちを思い出すことでしょう。
(なんだかとても美しいブログの終わり方が、できそうです)

私だったら、熱い夏の日に、いくら涼しい夜とはいえ、
せっかく駅に行ったのに、娘が食べたがっているアイスを、
しかも好物のジャイアントコーンを探して、
また病院へ戻ることはきっと、出来ない。
100%の気持ちを相手に無条件で、しかも、そっと、
そっと差し出す術を父の背中で学びました。
私ならきっと「〜してやったかんね!」などと恩着せがましいことを
言ったり思ったりするにきまっているから。
親ってありがたい。

あっ、でも、出来るかも!おいらくん には!!
いえいえ、させていただきますとも☆

山口選手には、ハッキリ、キッパリ申し上げて・・・
出来ません!できやしません!!
だって、疲れているもの、自分が。
だっははは!←笑って終わらせます、今日のブログ。
やっぱり私には、ブログの最後は「笑い」で締めます。

0 件のコメント: